「IRC」の版間の差分
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2014年には、Richard Hartmannが[https://tools.ietf.org/html/rfc7194 RFC 7194]を発表した。このRFCでは、TLS/SSLを利用してIRCの通信を暗号化する「ircs-u」の内容が述べられている。 | 2014年には、Richard Hartmannが[https://tools.ietf.org/html/rfc7194 RFC 7194]を発表した。このRFCでは、TLS/SSLを利用してIRCの通信を暗号化する「ircs-u」の内容が述べられている。 | ||
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2019年7月2日 (火) 23:43時点における版
IRC(Internet Relay Chat)は、チャットプロトコルのひとつ。1990年代からTRPGのオンラインセッションに利用されている。
概要
古くからある高速、軽快なチャットプロトコル。1988年にフィンランドのプログラマJarkko Oikarinenによって開発された[1]。SkypeやDiscordなどが普及する以前は、チャットにおける事実上の標準プロトコルだった[2]。
IRCによるチャットを行うには、クライアントソフトウェア(クライアント)と呼ばれる専用のプログラムを使う。用意されたサーバへクライアントを使用して接続することで、多くのユーザがほぼリアルタイムの会話を行える。IRCはあくまでプロトコルであるため、クライアントが対応していれば、PCやタブレット端末、スマートフォンといった様々な種類の端末からチャットに参加できる。また、クライアントには多くの種類があり、ユーザが好みのものを使うことができる。
TRPGのオンラインセッションにおけるIRCの利用
2000年代前半まではチャットにおける事実上の標準プロトコルだったため、TRPGのオンラインセッションにIRCがよく利用されていた。より高機能なチャットプラットフォームが普及した現在も廃れてはおらず、一定数の利用者がいる。基本的には文章のみでセッションを進めることになるが、アップロードした画像のURLを送信する、ダイスボットというダイスロールを模倣するプログラムを利用するなどの方法により、より多くの情報を導入することができる。
日本では、1990年代後半にTRPG.NETがIRCネットワークirc.trpg.net系の運用を開始し、このIRCネットワークがオンラインセッションに多く利用されてきた。irc.trpg.net系は、現在irc.cre.jp系として運用されている。
規格
1993年に、Jarkko OikarinenがRFC 1459(日本語訳のアーカイブ)を発表した。このRFCに準拠するように、サーバソフトウェアやクライアントソフトウェアが実装されてきた。
2000年には、Christophe Kaltが以下の4つのRFCを発表した。
- RFC 2810(日本語訳のアーカイブ):アーキテクチャ
- RFC 2811(日本語訳のアーカイブ):チャンネル管理
- RFC 2812(日本語訳のアーカイブ):クライアントプロトコル
- RFC 2813(日本語訳のアーカイブ):サーバプロトコル
2014年には、Richard HartmannがRFC 7194を発表した。このRFCでは、TLS/SSLを利用してIRCの通信を暗号化する「ircs-u」の内容が述べられている。
現在、IRCv3 Working Groupが、より現代的なプロトコルにしようと作業を進めている。